10年先を見たCSR俯瞰と本質
「CSR=企業の社会的責任」という言葉が使われて久しいが、その解釈はあいまいで今日では「CSRレポート」を制作したり、単に企業の宣伝として使われているケースも多い。 そこで本書は、CSRを企業の社会的責任にとどまらせず、以下の3点をふまえ、その本質を解説している。
・CSRは基本である「コンプライアンス」「ガバナンス」「リスクマネジメント」「規制内の環境問題」にとどまらず「貧困の撲滅」「生態系・生物多様性の保護」「先進国の消費のあり方の再考」を踏まえて俯瞰的にとらえる必要がある
・CSRの遂行にはCSRマネジメント・システムが重要であり、統合化なくしてCSRによる企業/国家の競争優位は達成できない
・CSRの遂行は一部門や専門家に任せる事柄ではない。企業経営の中にCSRを取り組まねば対応に後れをとり、企業間の競争に敗れるのみならず、日本の企業、日本国そのものが地盤沈下につながる
コンプライアンスなどのCSRの基本部分をはじめ、金融界、消費のあり方、モノづくりとCSRの関連など、CSRの全体像がわかるように解説している。また、イギリスでのCSR調査・研究の紹介など、欧米のCSRについても解説。生態系・生物多様性の保護、バイオミミクリー(生物から学ぶモノづくり)などおもしろくてためになる話も満載している。
企業のCSR担当者はもちろん、社員教育、教科書、勉強会など広く一般に使えるよう「CSR」を俯瞰的にとらえ、実際に活動するときのマネジメント・システムのあり方も解説。 本書を読めば、CSRの全体像がわかるだけでなく、10年先のCSRの将来を見通すことができる。
- 第1章
- CSR(企業の社会的責任)全体像
- 第2章
- CSRの基本部分「コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメント、法令に沿った環境対応」
- 第3章
- 金融界がリードするCSR ーSRIからPRIへー
- 第4章
- 生物から学ぶバイオミミクリー(Biomimicry)
- 第5章
- CSRと先進国の消費のあり方
- 第6章
- 競争優位をもたらすCSRからみたマーケティング考
- 第7章
- 統合化したCSR
- 第8章
- 日本のCSRの将来を予感させるイギリスのCSR事情
- 第9章
- CSRは社会の変革点
- 第10章
- 進化するCSR年表
これからの必須キーワード、CSRをわかりやすく解説!
本書は、CSR(企業の社会的責任)について、多くの事例を入れながら、 その本質、必要性、重要性について学際的に、かつ、俯瞰的に解説しています。
著者はCSRの本質を生物多様性の保護ならびに生態系の維持ととらえており、 CSRへの関心の薄い読者にもその重要性を強く認識させます。
CSRは企業だ、社会だと限定せずに、地球上で生きていくからには企業にも市民にも消費者にも、 一人ひとりに責任があると考えるべきこと」ではないかと主張し、CSRの推進は社会全体の責任であり、 しかしながらその中でも企業の影響力が大きいことを指摘しています。
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